ボスは一体どんな人?

梅雨が終わり、夏が来る。
電車の中では、夏休みの予定を楽しそうに話す学生達。俺も待ち遠しかったなあ。
今では暑い夏が嫌いだよおじさんは。そんな事を思いながらフリック入力に全力を注いでいる。
こんばんは!ダブルドラゴンのビリーです。
書き物は苦手で、喋る方が好きな私ですが、沢山の方が目を通す物となれば、気合入れて書くしかありません。そこで、皆が気になっているであろう話題
「ボスは一体どんな人?」
今まで誰も触れて来なかった部分に個人的な主観と感想で触れてみたいなと思います。(明日からツイートが無くなれば察して下さい)
一昨年の夏頃だったかな。
ただの田舎者が、グーグルマップだけを頼りに大東京へ。都会の電車を一度も間違えずに乗り継いだ事が嬉しかったよね。まあ何とかY彪兄貴と桜の政さんと待ち合わせた場所につき、庶民的な焼肉屋さんへ。
「好きなの食べよう」
Y彪兄貴に言われてメニューを開くと、普通にめちゃ高い。何が庶民的だよ。と自分に突っ込む余裕は無く、無難な塩タンを頼んだ。競輪の話や、家族の話。ほろ酔い気分で何気ない話をしながら3人で美味しいお肉を食べていると、自動ドアが開いた。
気付いた時、既に直立不動になっていた私。
良く来たなと笑顔で右手を出され、汗で濡れた手を真っ先に拭いて挨拶をした。
これが初めてのボスだった。
とても優しい笑顔だったが、人見知りしない自分でも口数が自然に減っていた。
そして、人はオーラが出る事を初めて知った瞬間でもあった。着ている服もお洒落で、格好良い。凄く高そうに見えたけど、あの羽織物はどこのブランドなのか、見る余裕も無く、気付けば肉とビールに向き合おうとしている自分が居た。
すると急に
「神山差しちゃうよね?」
とボスが一言。
その日、グーグルマップしか見ずに東京へ来た私はナイターレースの出走表を見て予習していない事を後悔した。すぐさま携帯を取り、出走表を確認。これは競輪予想師最終試験なのかと無言の圧力を勝手に感じながら、血眼でメンバーを見た。
「今の神山なら差せない目があると思います」
こう答えた。
ボスの指が動いて、神山1.2着折り返し一万円ずつ3人へ流した画面が見せられた。そんなに買うレースでしょうか…とその時は思ったが今思えば普通の金額なのか。
それよりも自分の予想に乗られる恐さでいつもより薄目でレースを観戦した。
結果は神山が差しを決めたレースになった。ゴール前、神山がハンドルを投げる前にすみません!と言いながら震えた。自分のアドバイスが無ければもっと回収出来ていたのだ。
「全然良いよ」と笑顔のボス。それが逆に恐いやつだ。
同時に、誰かに予想を公開するプレッシャーを初めて感じ、思い知った日でもあった。その後の時間は、タン塩ネギ増し増しな牛タンを頬張る、無言ボスをチラ見しながら勝手に共感しつつ、色んな話をした。
人生で忘れられない一日となった事は間違いない。
競輪予想師として新宿租界へ関わることになり、早2年が経ちました。それ以来、中途半端な予想だけはしない、反省はあっても後悔はしない。
自分の目を信じた展開予想を書こうと、信念を持ち続けてきた。こうしてブログまで書かせて貰えて光栄です。
馬券師Mさんの様にスポーツで成績を残したストイック一流な人間でも無い。金ちゃんさんの様に、神と崇められる存在感も無い。毎朝、痺れる名言を放つおはようおじさんの様な暖かい心も持ち合わせて無い。
そんな僕ですが、沢山のフォロワーさんや、新宿租界の皆と一緒に「第二の人生」を歩んで居るようで、楽しい毎日を送らせて頂いてます。
本当に感謝です。
まだまだ未熟者ではありますがこれからもダブルドラゴンを宜しくお願いします。
P.S来週まだ生きていたら、競輪の事をもう少し書いてみようと思います。